博多駅陥落の事故の影響が広がっている中、
工事を大成建設JVが請け負って施工していたことが
新たに判明し、話題になっています。
大成建設と言えば新国立競技場を受注したことで
注目を浴びましたし
最近では豊洲新市場の七街区の水産卸売場棟の建設も
大成建設JVです。
またこの地下鉄七隅線では過去にも陥落事故を起こしており
その再発防止が徹底されていなかったのかなど
指摘がなされているようなので詳細を検証してみました。
施工は大成建設JV
博多駅前の陥落事故で
施工を行っていたのが大成建設を中心とする
ジョイントベンチャーだったことがわかっています。
また博多駅工区の工事の概要図(上図)からは
事故が発生したのはJR博多シティ地下街の
更に下層に予定された七隅線博多駅の
プラットホームの西端にあたる箇所のようです。
この工区は大成建設をはじめ、
佐藤工業、森本組、三軌建設、西光建設などが工事を担当し
様々な工法が混在する難所と言われていたようです。
掘削に関しても、前方の地盤の状況を把握する
トンネル先行変位計測システム『TN-Monitor』の導入で
安全性の高い工事を進めていたはずなのですが。
工事がどの程度まで進んでいたかわかりませんが
プラットホームが出来る予定の場所まで
掘削が進んでいなかったとすれば
工事の一番先端で陥落が発生したと考えられます。
TN-Monitorが上手く作動していなかったのでしょうか。
現場で作業していた作業員の話しでは
地下水が流れ出て来たと証言しているようです。
原因の究明が待たれます。
スポンサーリンク
過去の陥落事故
この七隅線の延長工事では過去にも陥落事故が発生しており
今回の事故原因はまだ明確にはなっていないものの
再発防止が徹底されず教訓が生かせなかったのではとの
指摘も出ています。
平成26年10月27日、博多区祇園町のはかた駅前通り、博多警察署入口交差点の
付近が前回の事故現場で、およそ4m程度に渡って道路が陥没しました。
この時の施工者は松鶴建設・環境開発JVとされていて
大成建設の名前は出ていません。
大成建設が関わっていたのかに関しては明確ではありませんが
七隅線延長工事では大成建設が主導のJVで受注しており
その関連性は否定できないでしょう。
大成建設と新国立競技場
大成建設と言えば新国立競技場の施工業者として
大成建設JVが受注しています。
大丈夫なんでしょうか・・・
少し心配になりますよね。
大成建設と豊洲市場
話題の豊洲新市場でも
大成建設JVが水産卸売場棟(7街区)の建設を
およそ339億円、落札率99.79%で
落札・受注し建設しています。
(一番手前が水産卸売場棟)
もちろん地下空間は設置済みです。
豊洲市場に関しては大成建設の落ち度とは
関係ないかもしれませんが
旬な熱い話題として、あまりいい印象になりませんね。
まとめ
大都会の中心部で起きた前代未聞の陥落事故。
これは日本の話しであって、決して中国などで起きている
事故ではないことに驚きを隠せません。
- 七隅線延長工事の施工は大成建設JV
- 七隅線延長工事では2014年にも陥落事故があった
- 再発防止が生かされなかった
- 大成建設は新国立競技場も受注
- 大成建設は豊洲新市場も建設している
陥落の規模が大きく、周辺ビルの基礎部分まで
崩落しているので復旧まではかなりの時間がかかると
想像されますし、二次被害的にビルなどの崩落に
繋がらないよう慎重に対応しなくてはなりません。
大成建設も原因究明などには積極的に参加すると
表明しているようなので一刻も早く原因を追求し
今度こそ再発しないように努めて欲しいですね。
最後までお読み頂きまして
ありがとうございました!
スポンサーリンク