神奈川県厚木市の長谷で13日午後3時ころ
竜巻が発生した模様です。
警察や消防に次々と通報が舞い込みました。
横浜地方気象台では大気の状態が不安定になり
上空に寒気が流れ込んだためとみて午後3時42分に
神奈川県全域に竜巻注意報を出しました。
竜巻が発生したのは厚木市長谷付近で、
東名高速道路厚木インターチェンジ付近でした。
その後詳しい発生場所がわかり
毛利台南交差点の東側が竜巻の発生場所だったことが
被害状況などから明らかになりました。
twitterやVineの投稿でも高速道路からの目撃情報もあり
一歩間違えば大きな被害につながりかねない、
そんな発生場所だったようです。
厚木竜巻! pic.twitter.com/zbmyjjHdHP
— AOE (@AOEROCK) February 13, 2015
午後3時と言う時間帯や
それまで比較的あったかい天候だったのが
急に気温が寒くなりはじめ暗い雲が広がり始めたため
大勢の人が目撃し、写真やビデオに
竜巻の様子がおさめられました。
被害は倉庫の屋根が飛ばされたり
ガラス窓が割れたりと、家屋などが中心で
被害の場所は非常に局地的だったようです。
今のところけが人など人的被害は報告されていません。
しかし、前述の地図を見てもわかる通り
東名高速道路のすぐ近くで発生しており
吹き飛ばされた屋根や家屋の破片などが
高速道路上まで飛ばされていたら
大事故に繋がっていたでしょう。
しかし、何故神奈川県の厚木市で
今回のような竜巻が発生したのでしょうか。
13日の午後から関東地方では北から冷たい空気が南下してきました。
これに向かって西から比較的温かい風が吹いていて
温かい風と冷たい風がぶつかり合い
局地的に前線が形成されるような状況になっていました。
ぶつかり合う境目がちょうど厚木市周辺になり
局所的に雲が発達し上昇気流が発生して
竜巻を引き起こしたと考えられます。
今回の竜巻では
それがちょうどぶつかっていたのが厚木市周辺となった訳です。
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13日はその後も冷たい空気が関東地方に張り出しており
大気が不安定な状態が続いていたため
気象庁は竜巻注意報などで注意を呼びかけました。
竜巻を近くで目撃した人たちは
もの凄い音がして、家が大きく揺れたとか
本当に恐怖を感じたと証言しており
その怖さが半端無かったものと想像出来ます。
今回の竜巻の規模は、非常に局地的だったため
被害規模も比較的小さいほうだったと思われます。
しかしながら、人口の密集した都市部でも
簡単に竜巻が発生することがわかったので
今後、同じような気象条件が重なった場合
大きな被害を避ける為に、早めに避難したり
警戒することが重要だと思われます。
その後の気象庁の詳しい調査の結果
今回、厚木で発生した竜巻は
ガストネードだった可能性が高くなりました。
ガストフロントに 伴って、竜巻が形成されることがあります。
ガストフロント上の竜巻は、スーパーセルの上昇流で形成されるメインの竜巻に対して、
2次的な竜巻といえ、「ガ ストネード(gustnado)」と呼ばれます。
ですから、ガストネードは短寿命でスケールも小さく、
明瞭な漏斗雲が確認されないことの方が多く、地上付 近のつむじ風のように見えます。
(NHKそなえる防災より引用)
ガストネードとは簡単に言ってしまえばつむじ風のようなものです。
その発生の仕組みは上記のように
ガストフロントによってもたらされる竜巻のような現象です。
今回の厚木での被害規模や気象条件から
竜巻ではなく、ガストネードだった可能性が高いと
気象庁では見解を示しています。
今回、気象台からの竜巻注意報は
厚木の竜巻から約40分ほど経過してからでした。
なぜ、事前に注意報が出せなかったのか。
今後検証が必要になって来るでしょう。
人的被害がなくて良かったですが
倉庫などで被害が出たところは
早く復旧して欲しいですね。
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