沢ちひろさんが歌手の沢田知可子さんを提訴しましたね。
沢さんが作詞したヒット曲『会いたい』の歌詞やタイトルを
許可無く無断で変更しCD発売したなどとして損害賠償請求したものです。
この事件、替え歌ってそもそも違法なんでしょうか？
どんな替え歌だったのでしょうか。
沢田知可子さんの対応など含め、ちょっと知りたいなとおもいました。
『会いたい』は1990年に発表され
その歌詞の内容や印象的な曲調から人気沸騰。
ミリオンセラーとなり、沢田さんはその年の紅白歌合戦にも出場しましたね。
今聴いても、心にじーんとくる
とても素敵な楽曲で、名曲と言ってもいい曲ですよね。
それをいったい、どんなふうに替え歌にしたのでしょうか。
昨年の９月、さんまのからくりテレビにて
会いたいを「安定したい」と言うタイトルに変えて
こともあろうか沢田さんご本人がお歌いになったようですね。
歌詞の内容が、またかなり低俗で
『（会いたい）の曲が売れたので目黒にマンション購入したが
すぐにバブルが弾けて7,000万円のマンションが2,000万円まで
価値が下がった。
ヒット曲が一曲くらいあって、カラオケで沢山歌われても
歌手には一銭ももらえなくて泣きたい・・・』
と。
これはひどい。。。
この曲は沢さんが小学校６年生の時に
実の母を亡くした時の思いを歌詞にしたもの。
その尊い思いを踏みにじるかのような
歌詞の内容で沢さんが怒りを覚えるのは
とっても分るきがします。
ただ、この替え歌の歌詞を考えたのは
恐らく番組のスタッフ、構成作家などであって
沢田さんには具体的な罪にあたるものはないのでは？
しかしながら、沢田さんご本人が自身の代表曲を
このような形でゴールデンタイムの人気番組で歌ってしまうと言うことに
倫理的な問題は感じますよね。
沢さんはとてもショックだったと思います。
しかも偶然にもそのさんまのからくりテレビの放送を
観ていたと言うのですから、お気持ちをお察しします。
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訴えている内容は
沢さんが訴えているのは、
・著作者人格権を侵害
・損害賠償請求
の２点。
著作者人格権の侵害に関しては、前述したように
歌詞を無断で書き換え歌ったことに対して
著作者の権利、人格を侵害されたと言うものになりますね。
損害賠償請求に関しては、昨年の７月に沢田さん側では
会いたいの歌詞とタイトルを一部変更した楽曲をCDとして発売しています。
具体的には「会いたい with INSPi」と言うたいとるで
ボーカルグループとのコラボ曲になっています。
本件に関しては沢さん側からのCD販売中止の要請を受け
CD販売を中止していますが、販売済みの物に関しての回収がなされていないため
損害賠償請求となっています。
いずれの場合も沢さんの訴えは、沢田さんへのものではなく
沢田さんの所属事務所の代表で
夫でもある小野澤篤さんと、CDの販売元に向けての提訴となっています。
替え歌は違法？
でも、そもそも替え歌って違法なの？
って疑問が湧いてくるんですが、どうなんでしょう？
覚えている方も多いと思いますが、
森進一さんが「おふくろさん」の曲に勝手にセリフを入れたとして
作詞家の川内康範さんとの間で勃発した所謂『おふくろさん騒動』
本件は法定での争いには発展しなかったものの
多くの専門家の見解によれば提訴され裁判になった場合は
森さん側の敗訴が濃厚だったとか。
今回の『会いたい騒動』は
既に昨年の１１月、沢さんが提訴に踏み切っており
昨日１月２０日には第１回口頭弁論が大阪地裁で開かれています。
第２回の口頭弁論もすでに３月３日と予定されていて
法定での争いは着実に進んで行ってます。
沢さんは200万円の損害賠償を求めて
今後沢田さんに「会いたい」を歌わないで欲しいと訴えています。
一方、沢田さんサイドは謝罪の意向を示し
謝罪文などを沢さんに送っているようですが
この謝罪文を沢さんの許可無しにマスコミに公開していますね。
しかし、その謝罪文は全てワープロで作成したもの。
文末の沢田知可子さんの署名すら本人の直筆でなく
ワープロで印刷されたもの。
本当に謝罪の意思があるのであれば
通常は本人の直筆による謝罪文が一般的でしょうね。
こんな、細かい点ですが
両者の思いには少しづつ食い違いが見られます。
今後の判決にも注目ですが、泥沼化は必至かも。
微熱度ですが、36.5℃
沢ちひろさんが受けた精神的苦痛や損害は
癒やされなくてはならないと私は思います。
いい曲だと思うのですが、残念ながら今の時点では
沢田知可子さんに「会いたい」を歌う資格は無いような気がします。
残念ですけどね。
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