宇部鴻城の上西嵐満(うえにし らんま)投手は
まさにエースと言うに相応しい力量と活躍をしてくれています。
中国大会を制したチームは
この2015年のセンバツで、台風の目になれるか!
まずは上西投手から分析して行きましょう。
上西投手は最初はあまり頼りなかったようです。
2年の春に始めて実践でマウンドに上がったものの
3年生の春の大会だと言う思いから制球を乱し自滅してしまいました。
3年生の戦いに後輩の自分が投げていいのかと
その重圧に負けた形になってしまったんですね。
しかし一転、秋の県大会でマウンドに立った
上西投手はまさに別人。
ポーカーフェースでどんな局面でも表情が変化せず
打者に考えるスキを与えずテンポよく投げ込んでくる姿を
誰が想像していたでしょう。
宇部鴻城のエースの誕生の瞬間でした。
その後、中国大会を制するまでの10試合全てに先発し
6試合で完投。防御率は1.38と安定しています。
縦と横の2種類のスライダーとスプリットを自在に操り
打者に的を絞らせません。
また秋から体重を増やし、ストレートも最速145キロを目指して
取り組んできたようで、甲子園で145キロが出せるようだと
完全に宇部鴻城のペースになっていると言えるでしょうね。
【上西嵐満投手のプロフィール】
生年月日:1997年9月9日
投/打 :右/左
身長 :175㎝
体重 :75kg
出身中学:東原中(広島)
広島県出身で中学は東原中学校。
2人にお兄さんの影響で小学校3年生から野球を始め
5年生になってから投手になったようです。
広島ボンバーズに所属していて
ボンバーズの第14期生です。
宇部鴻城が始めてセンバツに出場した12年前の春、
ショートを守っていたのは上村選手の兄の雄太さんでした。
しかし、雄太さんは大学に進学後交通事故で亡くなりました。
高校に入ってから雄太さんがセンバツで着ていたジャンパーを受け取り
今でも愛用しているそうです。
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チーム総評
宇部鴻城は山口県代表。
今回12年ぶり2回目のセンバツ出場になります。
目立った選手はいないものの、非常にバランスのとれた
いいチームに仕上がっています。
投手の要はやはり上村投手。
ただ、上村投手の小気味良いリズムを作り出しているのは
女房役の町田尚平捕手です。
尾崎監督も一番成長したのは町田選手じゃないかなぁと
その評価とよせる期待はピカイチです。
打撃では岡田克樹選手、梅本大輝選手、上田力也選手の
3外野手がポイントゲッターになっています。
チーム打率も3割3分と比較的安定した打率を誇り
一度火が付いたら、乗ってくる感じの打線になってます。
チームデータ
昨秋の成績
試合数 10
勝 9
負 1
分 0
総得点 70
平均得点 7.00
総失点 21
平均得失点差 4.90
打数 288
安打 95
打率 .330
打点 66
二塁打 17
三塁打 7
本塁打 2
三振 28
四死球 67
犠打飛 27
盗塁 12
平均盗塁 1.20
失策 13
平均失策 1.30
学校紹介、OBなど
1956年に山口鴻城高校の兄弟校として設立された男子校ですが、
2004年から共学になりました。
野球部は1963年に創部。最高成績は夏の甲子園ベスト16。
野球部OBは、小林敦美さん(元阪急)など。
第87回選抜高校野球大会での
宇部鴻城の期待度は36.9℃
昨年夏の甲子園では同じ山口代表の岩国が
今回対戦する群馬代表の高崎健康福祉大高崎と大戦が決まりました。
岩国は健大高崎に負けており、今回はそのリベンジだと。
初戦でリベンジが叶えば
ある程度のところまで行けそうな気もします!
■第87回選抜高校野球大会成績
大会5日目 第2試合(11:30)
宇部鴻城(山口)1 - 9 高崎健康福祉大高崎(群馬)
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